芝蘭結契

Twitter:@emperor_tatsuta

因子厳選のやり方について補足的解説(対人イベント用)【ウマ娘】

 今更ではありますが、因子厳選について語ります。知られていそうなところは簡単に済ませ、実用的なところを主に書きます。前回の記事同様に「現役中堅プレイヤーの”見え方”を初心者に感じ取ってもらう」的なニュアンスになります。

 ここでは、対人イベント(チャンピオンズミーティングとリーグオブヒーローズ)の育成に使う因子に限った話をします。というか、これをすることがほとんどだと認識しています。それ以外には逃げの因子厳選とか競技場向けとかもありますか。

 

1.よく言われること

 以下のことを知らなければ、知っておいた方が良いです。

  • キャラ同士に相性があり、全体的に揃えたい。同じキャラは相性最悪
  • SSランク以上に育成すると諸々の因子の星が高くなりやすい。星が高いほど継承しやすい
  • 各ステータスを600以上にすると、そのステータスの青因子になったときに星3が付く可能性がある。1100以上にすると星3になる確率が上がる。
  • A以上の適性の中から赤因子になるものが決まる。
  • 親、祖と同じGⅠを勝っていると良い。ダート適性を上げて因子厳選をする者もいる。
  • スキル取得やGⅠレースに勝つと因子になる可能性があるが、このとき、親や祖がその因子を持っていると因子になりやすい。金スキルを持っていると下位の白スキルが因子になる確率が大きく高くなるが、◎は少ししか確率が上がらない。一部、因子にならないスキルがある。

 初歩的すぎることも書いたような、それにしては色々足りないような気もしますが、まぁこんなところです。

 

2.因子厳選で変わること

 因子厳選をして良い因子にすると、適性、スキル、ステータスの3点で強くなります。

ⅰ)適性

 コースのバ場と距離、選ぶ脚質の3箇所があり、特に影響が大きいのが距離適性です。距離が長いほど距離適性の重要さが増し、短距離では芝Sと距離Sの価値があまり変わらないと言われています。

 適性はスキルやステータスと違って”これを強化したときに他に犠牲になるものがない”のが特徴であり、付くなら付くだけいいです。

 強いステータスが安定して作れないうちは距離適性に絞って、ステータス上振れをしたときに距離適性がついているようにすると良いと思います。安定してステータスを盛れるようになると、例えば根性を1300から1400に上げてもあまり変わらないように、ステータスの上振れを完成個体にする必要がなくなり、複数適性を粘る余裕が出てきます。

 距離が長いレースほど距離適性に絞ると良く、距離が短いほど複数適性に挑戦してもいいと言えます。長いと距離適性の価値が高く、ステータスが強さに繋がりやすく、スタミナを要求されるため、距離適性&ステータス上振れ狙いが効果的です。反対に、短いと距離適性の価値が低く、スタミナが不要なので必要なステータスを揃えやすいです。

 「距離が短い→ステータスが強さに繋がりにくい→ステータスを疑似的に強化するバ場適性・脚質適性はあまり要らない」という理屈も通りそうな気がしてきましたが、「3適性を取れるようにすると、継承で同じのを2回引く確率が低いので、期待値が高い(3つの適性の価値が近いことが前提)」という理屈なら短距離は複数適性に適性がありますね。

 複数適性を狙うときは因子厳選中に「この育成では芝、短距離、先行のどれが来てもあたりになる」という状況が発生することがあり、その場合は準備が楽になります。

ⅱ)スキル

 緑因子からとれる固有継承スキルには独自の効果を持った強いものがあり、該当レースでの強さが大きく変わることがあります(特に加速スキル)。育成ウマ娘との相性が悪いとしても採用が強く推奨されたり、未所持の場合に祖から取ろうとしたりレンタルに頼っていたら途中で変更されたりと苦労することがあります。

 加速スキル以外だと、通常のスキルより少し効果量の大きい速度スキルを継承に持つオグリキャップなどがよく使われます。相性値、適性厳選可能か、スキル効果と脚質が合うか、などの方が重要ですが。

 白因子から取る通常スキルでも特徴的な効果のものがあったり、スキルPtの割に強いものがあったり、金スキルの下位として是非とも継承したいものがあったりします。そもそも因子しか入手経路のないスキルの存在や、サポカ編成を歪めないために因子から取ることが推奨されるスキルもあります。

ⅲ)ステータス

 サポカ編成的に凹みやすいステータスを青因子やシナリオ因子で押し上げます。サポカ編成を総合的に強いものやスキル重視にした分の欠損を補うようなイメージになります。一部のステータスに集中させるべき場合が多いですが、揃えるならその分だけ厳選が大変になります。

3.シナリオ

 因子厳選に向いているシナリオはラ―ク、グラマス、メイクラの3つです。特徴を書きます。

ⅰ)ラ―ク

 誰でも芝と中距離の適性が上がり、同じGⅠに出られるほかシナリオ限定白因子が多くあるが、シニア秋がないため祖を含めて因子に関係する全育成をこのシナリオで行うことが前提での評価になります。多めのスキルPtと距離スキルが貰えるシナリオですが、レースに多く出るとあまり貰えません。

 秋ウマ娘、ペースアップ、遊びはおしまいなどを因子化しやすいため、11月はこのシナリオを使いました。10月は秋とロンシャンのためにこのシナリオにしました。

ⅱ)グラマス

 青叡智によってサポカのヒントを回収しやすいです。また、レースに出ることがシナリオギミックを阻害しにくいシナリオであることも特徴です。

ⅲ)メイクラ

 GⅠボーナスを最も稼ぎやすいですが、色々と面倒なようです。というか、私は本格的には現環境でこのシナリオでの因子厳選をやっていないので詳しい解説はできません。詳しい話を探しても良いですが、この記事を読んでいる人のレベルではまだ早いのではないでしょうか。

4.何人完成させればいいか

 祖から準備をするとは言いましたが、何人育成すればいいかは場合によって異なります。6つの固有継承を狙うのを3人の育成でやるなら、祖の親育成を除いても18育成になりますが、そんなに多くなることはありません。親をもう一人の親の方の祖と同じにしたり、脚質が同じならほとんど同じものを使ったりできます(強い継承固有持ち本人の本育成を行う場合、別キャラの育成とは違う親を用意する必要があります)。

5.因子厳選の例

 私が11月にした因子厳選を例に出します。

ⅰ)育成キャラと脚質の決定

 逃げ1人先行2人にすることを決め、逃げをダイタクヘリオス、先行をタイキシャトルメジロラモーヌに決めました。悪くない編成ですがもっと前寄りの方が良かったかもしれません(反省)。

ⅱ)サポカ編成の決定、目標因子の決定

 この辺りは相互に影響するので、順番に決めていくものではないですが、順番を付けるならこんな感じでしょうか。

 ステータスと金スキルを優先してサポカを決め、それによって因子から取るスキルや狙う青因子が決まってきます。

ⅲ)因子厳選の流れとキャラ決め

 どのような順番に因子を作っていくか決めます。先行組は以下の因子にすることにしました。

③ニシノ ②フジ ①ダスカ
(レンタル)
(レンタル)  
 
④タイキor⑤オグリ ③ニシノ  
 
(レンタル)  
 

 番号順に完成させていき、ラモーヌの育成に④タイキを、タイキの育成に⑤オグリを使います。

 逃げ育成の方は、赤がマイル,マイル,逃げでスキルもそこそこ揃ったセイウンスカイがいたのでそれとレンタルだけで本育成をしました。

ⅳ)レンタル探しと因子厳選

 優秀なレンタル因子を見つけ、目当てのスキルを拾えるサポカを並べて因子厳選をしました。

ⅴ)因子厳選完了、本育成

 結果的に、②フジキセキはスピ3マイル3、③ニシノフラワーはパワ3芝3、④タイキシャトルは賢2先行2、⑤オグリキャップはスタミナ3マイル3、レンタルはパワ3マイル3のゴールドシチーになりました。

 2か所に芝3のニシノがいることが効いて、ラモーヌもタイキも芝SマイルSのUE5にできました。即興気味に因子厳選を切り上げた面がありますが(フジではスピード要らない説、ニシノでは2か所あるからマイルがいい説、タイキでは賢2も先行なのも先行2なのも微妙説、オグリではスタミナ要らない説を考えてました)、結果的に本育成が上手くいったので文句なしです。

 文句があるとしたら、逃1先2より大逃1逃2にすべきだったかも、というところに飛んでいき、因子厳選の話から離れます。

6.この記事の締め

 因子厳選でググったときに拾えなさそうな情報(情報というか、因子について考えていることややっていることを書いただけ)をまとめたつもりです。質問などあればTwitterhttps://twitter.com/emperor_tatsuta)に下さい。