速度デバフの解説【ウマ娘】
デバフスキルと呼ばれているスキル群があり、そのうち敵の速度を下げるスキルを多く所持した個体を速度デバフと言います。それの話をします。
使い道は主にチャンピオンズミーティングで、あとは競技場のランクを一時的に下げる時に使う程度でしょうか。単騎では弱いのでチーム戦でなければならず、リーグオブヒーローズで実用的でないため用途は狭いです。チャンミ実装時に考察が活発になったという発生の歴史もあります。速度デバフは他の種類のデバフと比べて考察する内容が少ないですけど。
1.取得するデバフスキル
取得するデバフスキルは金スキル系、ためらい、その他の3つに大きく分類できます。
金スキル
金スキル本体の発動条件から発動するものもありますが、条件を自力で満たさなくても、水着ゴルシの固有スキルAdventure of 564(これ以降、564と書きます)を継承して条件を無視して金スキルを発動させられます。
継承ではない水着ゴルシ本人であれば発動率100%で、金スキル2つを出せる効果なのは良いですが、発動対象となる有効な金デバフを2つ取得できないのであまり有効ではありません。効果量が多い方かつ自力以外に取得方法のない独占力を持った、グラスワンダー、シンボリルドルフ、アグネスタキオン、エイシンフラッシュ(バレンタイン)、ナイスネイチャ(チア)から選ぶことになります。
短距離、長距離では独占力、慧眼のどちらもスキル自体の発動条件を満たさないため、564による発動のみになります。そのため、効果量の多い独占力だけ取得すればいいです。
マイルの場合は、序盤に慧眼が発動したあと、564によって独占力が発動します。最も速度金デバフの期待値が大きいのがマイルになります。
中距離では独占力がスキル自体の発動条件を満たし得るので両方が発動する可能性がありますが、独占力自体の発動場所より先に564から独占力が出る場合があることや、敵がゴールした後に独占力の効果時間が被ってしまう場合があること(これは564でも言えるですが、マイルでは遅すぎになる可能性があるのは564なのに対し、中距離では独占力でも遅すぎる場合がある、ということが言いたいです)から、マイルよりも期待値が小さいはずです。
厳密な計算をしようとすると、「序盤に出るのと中盤に出るのとでは影響の仕方が違う」とか「抜かせる場所で出ると影響が大きい」みたいな部分も出てきてしまいますので、あくまでも簡単なモデルでの話になります。
ためらい
各脚質の敵に対して発動する白デバフです。敵が前にいても後ろにいても対象になるので、大逃げデバフでも採用されたり、脚質採用率が偏っている場合はエース(1着を取りに行くキャラの意味)が持っていたりします。速度デバフキャラならできるだけ全部取りましょう。
その他
他に敵の速度を落とすスキルに「まなざし」があります。射程があり、追込のコツを持っていると当たりやすくなります(射程が縦長になるため当たらなくなる位置もあるが、取れるなら取ったほうが良い。二重丸を推奨)。
スタミナデバフとなる「けん制」と「焦り」は、取れるなら取った方が良いですが、あまり有効にはならないイメージです。逃げ>先行>後ろの優先度で、けん制>焦りの価値があると思います。
速度スキルなどについては次の項に書きます。
2.スキル以外の能力
スキル発動率を高めるために賢さのステータスが必要になるほか、敵がゴールする前に後半のスキルを発動するためにある程度の速さ(早さ)が求められます。前に行きすぎると独占力などが効かないので、追込にするなどします。追込だとまなざしもありますし。
脚質適性はスキル発動率には関係影響しないですが、位置取りの不安定さは嫌なので適性があれば嬉しいです。
ほどほどに速度スキルを持つことになります。中盤はスキルが少なくても最後尾あたりにいて、終盤はスキルがないと大きく離されます。564の発動条件を考えると、終盤に離されずについていくと“発動位置が最終盤の場合に、敵がゴールする前に発動できる”ので、そのために有効加速と終盤速度スキルを持っておくといいでしょう。簡単に言うと「抜かさず、離されず」が大事ということです。
なお、デバフ以外の金スキルを取ってはいけません。564 から変なのが出てきます。何なら、対戦相手からも見れます。私はチャンミ決勝でデバフキャラが金速度出したことあります(勝ちました)。
3.距離別の取得スキルまとめ
優先度順になってます。追込にすることを前提としています。
- 長距離:564、独占力、ためらい×4、直線一気、白回復たくさん、けん制×4、焦り×4
- 中距離の長め(2400など):564、独占力、慧眼、ためらい×4、切れ味、ワンチャンス、けん制×4、焦り×4
- 中距離の短め(2000など):564、独占力、慧眼、ためらい×4、切れ味、ワンチャンス、まなざし、追込のコツ◎
- マイル:564、独占力、慧眼、ためらい×4、切れ味、上昇気流、まなざし、追込のコツ◎
- 短距離:564、独占力、ためらい×4、切れ味、まなざし、追込のコツ◎
ほか、各コースの有効加速や速度スキルも取ると良いです。ステータスによっては、スタミナデバフやまなざしセットよりもそれらを優先すべき場合もあるはずです。
多くのコースで後方脚質の有効加速となる彼方(ドーベル固有)、アナボリ(ライアン固有)は、デバフでは順位条件を満たせないので採用しなくていいです。他にも、一足飛びなどが発動できません。
4.おすすめサポカ
ランク別に書きます。
Tier.S
SSRゴールドシチー(スピード):唯一の慧眼サポカ。マイルと中距離の育成では必ず採用します。
Tier.A
SR桐生院葵:育成終了後のイベントで追込ためらいをくれるほか、おでかけイベント5回目で逃げけん制をくれます。スキルptもたくさんくれます。
SRセイウンスカイ(賢さ):連続イベントで差しためらい、ヒントから先行ためらいをくれます。賢さなのもよく、スキルptボーナスとレースボーナスもあります。ただし、下の2枚とスキルが被るので私は使わないです。
SRマーベラスサンデー(賢さ):ヒントから逃げためらいと先行ためらいをくれます。レースボーナスが10もあり、直線巧者と尻尾上がりという汎用速度スキルをくれます。
SSRヤエノムテキ(パワー):連続イベントから差しためらいと差しけん制をくれます。遊びはおしまいなどの速度スキルをくれます。3,4凸でレースボーナスが5,10%になるが、それまでは0%です。
Tier.B
SSR祖にして導く者(グループ):現状でデバフ育成に最適なグラマスシナリオをするなら、三女神がいるとヒント取得数やステータスがかなり伸びます。他のサポカでスキルをカバーできるなら三女神を入れてしまっていいです。特に、ヒントからたくさんのスキルを取りたい場合に相性が良いです。個人的には連続イベントやおでかけイベントから高確率で安定して回収するのを良しとしているので、三女神のスペックを発揮しきれていない側ですが、それでも使っているほどです。また、速度スキルをたくさんくれます。
SSRスイープトウショウ(賢さ):連続イベントからまなざし、ヒントから切れ味、スリップストリームをくれます。ヒントから切れ味が取れなくても、連続イベント3回目で抜群の切れ味をくれるので下位の切れ味を取れます。レースボーナスとスキルptボーナスがあります。
SSRミスターシービー(賢さ):連続イベントからまなざし、ヒントから直線一気、コーナー加速、尻尾上がりなどをくれます。レースボーナスとスキルptボーナス(固有ボーナス)があります。
Tier.C
シンボリルドルフ(SSRスタミナ、SRスタミナ、R賢さ):最新のSSR根性以外のすべてのシンボリルドルフがけん制4種をヒントに持っています。
他にも複数のデバフスキルを持っているサポカがあり、組み合わせを考える必要がありますが、基本的には上で挙げたものが強いです。実際に育成したときのサポカ編成を下に貼っておきます。
5.別の型のデバフについて
扱いが難しいですが、他のデバフの話をします。
ここでは基本的な速度デバフである、追込で独占力を出すタイプについて書きましたが、大逃げを出すことを優先した大逃げデバフ、スタミナ切れを起こさせることを目指すスタミナデバフ、加速減少スキルを使うことで低確率で大きな有利を狙う加速デバフなどもあります。
それぞれ、大逃げ取得可能キャラ、ネイチャと花嫁マヤ(基本的に両方)、和服シチーを持っていることを要請し、速度デバフと同じように育成します(スタミナデバフはスタミナを下げるスキルを優先する、大逃げデバフは終盤以外は前にいるのでそこで発動スキルを取るなどの違いはあります)。
大逃げデバフにも、自分の逃げを引っ張りつつ終盤前に抜かせるタイプと相手の逃げより前を走ることで先頭条件のスキルを出させないタイプがいます。
初心者の方には、距離などを問わず1人からでも採用出来て安定して仕事をしてくれる速度デバフ(ここで書いた型)の方をおすすめしておきます。強いキャラが3人いない場合に採用しましょう。